つくりばなし
経験30%嘘70%でお送りします。
4年ほど前のこと。
当時、私が好きだった作品のキャラクター、Xくんはいじめられた過去を持っていました。
その過去を乗り越えて自分のものにしたXくんのことが、私は好きでした。
私には、Aというオタク友達がいました。
小学生からの付き合いで、いつも私といろんなアニメやゲームの話をしてくれました。
ある日。Xくんの過去、いじめられていた日々の話が明らかになりました。
私は興奮気味にAに話しました。
「Xくんの幼少期のいじめの話が明らかになってね……」
それには、少し、暴力的な話も含みました。
Aはふーん、と話を聞いてくれていました。
しばらくして、Aが嗚咽をあげて泣き出しました。
Aは何も言いませんでしたが、私はそのときにやっと、気づきました。
Aが中学生のとき、いじめられていたことに。
それからというもの、私はAの前でXくんの過去の話はしなくなりました。
Aのおかげで、彼女とはこれまで通りの関係を築いています。
ただ、私はそのことをきっかけに「Aがいじめられていた現場に自分もいて傍観していた」あるいは「自分もいじめに加担して、Aのことを笑っていた」のではないかと思うようになりました。
思い込みによる幻覚なのか、本当にそうだったか、今もあやふやでわかりません。
「いじめっ子はいじめたことを忘れる」とは、こういうことなのかもしれない。
そう思ったとき、全身から熱が消えるような感覚に襲われました。
4年ほど前のこと。
当時、私が好きだった作品のキャラクター、Xくんはいじめられた過去を持っていました。
その過去を乗り越えて自分のものにしたXくんのことが、私は好きでした。
私には、Aというオタク友達がいました。
小学生からの付き合いで、いつも私といろんなアニメやゲームの話をしてくれました。
ある日。Xくんの過去、いじめられていた日々の話が明らかになりました。
私は興奮気味にAに話しました。
「Xくんの幼少期のいじめの話が明らかになってね……」
それには、少し、暴力的な話も含みました。
Aはふーん、と話を聞いてくれていました。
しばらくして、Aが嗚咽をあげて泣き出しました。
Aは何も言いませんでしたが、私はそのときにやっと、気づきました。
Aが中学生のとき、いじめられていたことに。
それからというもの、私はAの前でXくんの過去の話はしなくなりました。
Aのおかげで、彼女とはこれまで通りの関係を築いています。
ただ、私はそのことをきっかけに「Aがいじめられていた現場に自分もいて傍観していた」あるいは「自分もいじめに加担して、Aのことを笑っていた」のではないかと思うようになりました。
思い込みによる幻覚なのか、本当にそうだったか、今もあやふやでわかりません。
「いじめっ子はいじめたことを忘れる」とは、こういうことなのかもしれない。
そう思ったとき、全身から熱が消えるような感覚に襲われました。
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